3月3日は、上巳(じょうし)・桃の節句などと言われ、厄を人形に移して祓った「流し雛」の風習がありました。それらが発展し、雛人形を飾り女の子の健やかな成長と幸せを願う現在の「ひな祭り」となりました。
女の子が産まれて初めての節句を「初節句」といい、子供の身代わりとなって災いが降りかからないようにとの
思いを込めた雛人形を母方の親が贈ります。
雛人形には、厄除けとなる「桃の花」体から邪気を祓う「しろ酒」ヨモギの香気が邪気を祓うといわれる「草もち」人の心をかたどり子供の健康を祈る親の気持ちをあらわした「ひし餅」女性の貞節を教えた「蛤」などが供えられます。
又、ヒシ餅や雛あられに見られる、白は雪の大地、青は木々の芽吹き、桃は生命を表しており、この3色のお菓子を頂くことで自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できるという意味があります。
このあたりでは、2月4日の立春が過ぎると飾り付けをし、4月3日(旧暦の桃の節句)を過ぎると片付けます。 「仕舞い遅れるとお嫁に行き遅れる」といい、これは「片付けの出来ない娘は良いお嫁さんになれないよ」 という意味で年長者からの戒めの気持ちが込められています。