大般若祈祷法会(光林寺)
1月12日(日曜日)町内光林寺にて大般若祈祷法会が執り行われました。
大般若経は、中国、唐の時代にあの三蔵法師が中国に持ち帰ったもので、一部600巻、265品、1297義、60億40万字の膨大な経文です。
玉川では1月8日の龍岡寺から始まり栄福寺までの7ケ寺を順番に回って法会が行われます。
法会は各寺の僧侶の皆さんによる、国土安穏、除災招福を祈願の読経が流れる中、お参りした6.70人が、一人づつ焼香致しました。
それと同時に、お参りの人達が書いた願い事が一人一人読み上げられていきます。
又600巻の経本を次々と川の流れのように送る転読は、まるで手品でも見ているようで、それぞれの僧侶が声高に読み上げるお経も迫力があり圧巻でした。
読経が終わるとお経を納めた二つの経葛篭(きょうつづら)の下をくぐり去年護ってもらえたことのお礼と、今年の無事をお願いいたします。
その後この葛篭は二人の世話人さんに担がれて地域を廻って行きます。
日本人の心のふるさとである季節ごとの習わしは、忘れ去られていくものが沢山ありますが、ぜひとも残していきたい行事のひとつです。
光林寺は南北朝時代、落ち延びてきた長慶天皇にもゆかりのお寺で、村人の差し出した牛に乗って逃れた事に由来する木象があります。寺の宝物として大切に本堂に祭られており、精進供と呼ばれるお供え物の飾り方が大変ユニークで目を引きました。
2015年1月12日| Category:四季の徒然