差別をなくするつどい
12月15日(日曜日)グリンピア玉川で、「差別をなくするつどい」が開催されました。
毎年12月4日から10日までの人権週間にあわせて行われており、今年は町内の小中学校、市内から今治東中等教育学校の計4校が参加しました。
今治市玉川支所長、人権教育協議会の安井孝会長のご挨拶の後、児童・生徒のみなさんの発表です。
最初は九和小学校です。
少年自然の家での出し物の練習がうまく出来なく、仲間外れになりそうな友達がいました。
しかしその友達を気遣う優しい生徒がいて、見事に皆でおどりを踊ることができた楽しさを創作劇で演じました。
又全校生徒の合唱「ふるさと」は会場の父兄たちに間からも歌声が聞かれました。
次は鴨部小学校です。
「みんなちがってみんないい」の劇、「命輝く」の詩の朗読、学習発表は「みんなに優しい玉川町に」でした。
玉川町福祉センターを訪ね、トイレの手すりや洗面台の高さなど、使う人に合わせた優しい設備をスライドで紹介いたしました。
全校生徒の手話コーラス「世界に一つだけの花」は感動的でした。
玉川中学校1年生は、車いすや目の不自由な方たちの疑似体験をし、実は見ている以上に車いすは動いにくく、視野が狭いと怖くてなかなか進めないなど大変なことが実感できたことが報告されました。
合唱は、全員が作詩、越智千秋さん作曲の「今をいきる」が堂々と感情をこめて唄われました。
最後の今治東中等教育学校は、3月11日の大地震で74人の生徒と10人の先生が犠牲になった大川小学校の事を書いた「ひまわりのおか」を朗読しました。
皆が逃げたかった筈の丘にヒマワリを植え、まだ帰ってこない子供を思うお母さんたちの気持ちが切なく著されています。
塩水をいっぱい含んだ土では咲かないと思ったヒマワリがみんなの善意の水やりで、学校の方を向いて見事に咲き、お母さんたちは「もう泣かない」と誓うのでした。
一部の発表の後は、「う~み」さんの人権コンサートです。
両親がバスケット選手だったう~みさんは、当然のようにバスケットの道に進みますが、大学生に時の練習中の事故で選手生活を断念。
長く封印していた音楽に勇気づけられ心身ともに生き返ります。
それからは自分の体験を伝えるライブパフォーマンスを全国の学校や自治体で行っているシンガーです。
あの「ポンジュ~ス・・・」とか「千と千尋の神隠し」のテーマソングもう~みさんが唄っていると聞いてビックリでした。
澄み切ったその歌声に心が揺さぶられ思わず感激の涙が出てしまいました。
最後は全員が舞台に上がり大合唱となり、惜しみつつの閉会となりました。
こうして小学生から大人まで集って、ひとつのことを考える時間の積み重ねが、 差別のない社会、いじめなどのない地域の実現に向けてとても意味のあることだと思います。
でも、なかなかこの感動を皆さんに的確にお伝えできるかについては、自信がありません。
ただひとつ言えるのは、ひとりでも多くの方が、この時間と空間をぜひぜひ 体験していただきたいということです。
玉川での行事。あなたも今一度、とらえかたを変えて、ぜひ参加してみてください。
2013年12月15日| Category:玉川のニュース