16 « 10月 « 2012 « 玉川ブログ

生涯学習講座~万葉の森を散策~

10月16日(火)に、生涯学習講座が開催されました。
今回は、玉川総合公園にある「万葉の森」を散策しながらの学習です。
30人が参加して、2時間あまり時間を過ごしました。

講師は、「万葉の森を守る会」の品部政夫会長さんと、JAおちいまばりの広報紙の選歌や歩道今治短歌会の指導者をなさっている村上時子さんです。

品部会長は、「万葉の森」を玉川町につくる時からかかわり、長きにわたって、万葉植物の維持管理にあたっていらっしゃいました。
今月10月20日で、ちょうど「万葉の森」の開園式をしてから、10年がきます。開園に至るまでにも2~3年の年月を費やし、玉川に「万葉の森」をという思いで準備なさった当時をふりかえります。その思いは、 「玉川ねっと」の「この人に聞く」のところにも一部掲載されています。

村上さんは、万葉集をはじめ、短歌にとてもお詳しく、いろいろな説明をしてくださいました。

朝、学級生が、総合公園に集合し、開会式です。

今日は万葉集の植物のうち、13種を見て歌の説明がありました。

まず稲の歌です。

次はあかねです。

あかねは希少植物に指定されている大切な品種です。
次々と説明を聞きながら長い階段を上ると万葉花壇があります。
穏やかでゆったりとした時間で私たちに万葉の世界に浸ることができました。

日常では聞くことのない詳しい説明に参加者全員満足した散策でした。

地元にこんな素晴らしい「万葉の森」があるということを、まずは住民が知るということで、意味のある学習会になったと思います。

「万葉の森」ができた当時の関係者の方々の中には、もうお亡くなりになった方もいらっしゃいますが、その方々や維持されてきた10年にも思いを寄せます。
「万葉の森を守る会」の方のお話では、 今はその管理を別の団体が担ってくれているそうですが、なかなか財政も厳しい中、枯れた植物を補植できなかったり、一年草の管理など何かと大変なことが多く、いい状態での管理が年々難しくなってきているのが残念ながら実情のようです。

「玉川ねっと」では、この玉川町にある「万葉の森」の価値を多くの方々に知っていただきたいという思いから、コーナーを設置しています。
「玉川ねっと」「万葉の森」

足元の文化を知り、その価値を知り、守り育てようとする気持ちを少しでも持っていただければ・・・そんな密かな願いも草花に込めて・・・・。

そんな思いを知ってか知らずか、草花が気持ちのいい秋風に揺れていました。

なお、次回の生涯学習講座は、11月13日に「花心」の越智麻乃さんを講師にお迎えしてのひと足早めのクリスマスと題しての寄せ植え講座が開催される予定です。詳しいお問い合わせは、玉川地域教育課「生涯学習」まで。

玉川各地域で秋祭り

秋祭りの季節です。玉川町でも各地域で秋祭りが盛んに行われています。
お祭りといっても、同じ町内でも、春ににぎやかな地域と秋の方が賑やかな地域があります。

鈍川の奈良ノ木におじゃましました。

13日、秋晴れ。青い空の下、頭元(とうもと)さんの庭には、のぼりが誇らしげに風になびいていました。
とてもきれいだったのでお聞きすると、今年は幟や旗を新調されたとのこと。どおりできれいなはずです!!

王子神社は氏子の数も減り、残念ながら子どもの数も少ないですから、男女も 年齢も関係なくお神輿をかきます。

と言うか保護者が軽トラに乗せてはこびます(笑)

みんなが助け合って、少ない子どもたちを盛り上げていこうと頑張っている姿を見ることができました。
これも祭りという ふるさとの行事を続けていくことで、生まれる地域の絆づくりだなと思います。

15日は、日曜日ということもあり、各地域とてもにぎやかでした。
これは、 小鴨部の氏神さん熊野神社の祭りです。


鴨部は子どもは比較的多いはずなのに、子供会の習わしで5年生から中2生までしか担きません。

なので、ここもたったの7人。ちょっと寂しく感じるのですが・・・。
子どもたち、真面目な顔で正座して、神事です。

神事のあと、境内をグルっと回り氏神さんに「行ってきまーす」と挨拶をします。

その間、大将はお囃子を一生懸命覚えていました。


真剣な顔が、ほほえましいです。

神社を出ると、200件余りの氏子の家を回る大仕事の始まりです。

8時ころに出発して宮入りは5時前。

たった7人でよく頑張ったと思います!!

宮入りの神事が終わったお神輿は、飾り物をはずされ、方々でいただいたお神酒の 匂いをさせながら、来年までお休みです。

お神輿も子どもたちもお疲れさまでした。

さて、町内にはだんじりもあります。
これは、鍋地のだんじりです。


鍋地は、夜もとても賑やかです。若い人たちがみんなで協力して頑張っています。
祭りが賑やかな村は、村が元気!そんなことを思ってしまいました。

農作物の収穫を感謝し五穀豊穣を祈って昔から行われてきた秋祭りです。
いつまでもふるさとの大切な行事として守っていきたいものです。