ふるさと出前特別講義-2013 « 玉川ブログ

ふるさと出前特別講義-2013

12月9日(月曜日)玉川中学校で「ふるさと出前特別講義-2013」が開かれ、鴨部・九和小学校6年生、玉川中学校1年生の生徒が受講いたしました。
保護者や一般の方もどうぞ!ということでしたので、ご紹介します。

渡部校長先生は、緊張している小学生にもうすぐこの中学校の生徒になるんだから、リラックスしてよく話を聞いてくださいねとご挨拶。

講師の渡辺正夫先生は今治市出身で、今治西高校をご卒業後、東北大学へ進まれ、現在は、東北大学大学院生命科学研究科植物生殖遺伝分野の教授をされている農学博士です。


18歳まで過ごした懐かしい今治の児童に、理科の素晴らしさを味わってもらいたいと今回の講座が開かれました。

演題は「花の不思議な世界~りんごの花からリンゴができるまで~」

渡辺先生が、植物に興味を持って勉強したいと思ったきっかけになった米の話から始まり、花の名前の当てっこをしたりして、だんだん生徒たちの緊張はほぐれていきます。

そして今日の演題「リンゴの花からリンゴができるまで・・・」に入るころにはリンゴが登場。


実際に切って見せ、又ミクロの世界の話をするときは助手と称して可愛いぬいぐるみを登場させたりと、みんなの気持ちを引き付けるのがとてもお上手でした。

リンゴの花が咲き実がなって収穫されるまでの約半年の事が、丁寧に説明されました。
リンゴはバラ科なので花びらは野生のバラと同じ5枚であること、実をつけるための受粉は、電子顕微鏡でその様子が映し出され、刻々と変わって行くめしべの形にみんなクギづけでした。そして赤く色づくのは鳥たちに熟したことを知らせ、種を遠くに運んでもらう為だということ。

ミカンに多くの品種があるように、リンゴも品種改良して新しいのが次々に誕生していること。みんな、知らなかったリンゴの世界が少しは見えたような気がしたはずです。
先生は、玉川のような自然環境の中で生活して、見たり聞いたり触ったり、五感で感じたことは大人になって何かを考える時にきっと役立つ筈。

日々自然を大切にした暮らしを重ね、大きな夢を達成できるように努力してくださいと締めくくられました。
大学院の教授とか、農学博士とかの堅いイメージは全くなくユーモア溢れる1時間半はあっという間に過ぎてしまいました。
最後に生徒代表のお礼の言葉があり、各学校ごとに渡辺先生を囲んで記念撮影をして講座を終了しました。

鴨部小学校のみなさんと。

九和小学校のみなさんと。

そして玉川中学校のみなさんと。


いい記念になりましたね。
今回、地域の方々の参観はほとんどいらっしゃらなかったのですが、とても残念に感じました。せっかくの機会ですから、こういう企画があるときには、学校をのぞいてみるいい機会だと思います。みなさんも、チャンスがあれば、学校へ行ってみてください。