11 « 1月 « 2014 « 玉川ブログ

国宝伊予国奈良原山経塚出土品レプリカ贈呈式

1月10日(金曜日)玉川町木工クラブの会員作、国宝伊予奈良原山経塚出土品の一つで国宝に指定されている「銅宝等」が 今治市役所に進呈されました。


菅今治市長はじめ、安井玉川支所長、木工クラブ会員他、関係者多数の見守る中11時から贈呈式が行われました。

この銅宝等は、昭和9年奈良原山頂の奈良原神社境内から発掘されたもので、12世紀平安末期のものと考えられ、我が国屈指の貴重な考古資料として国宝に指定されました。

奈良の国立博物館の新館落成時に開催された、経塚遺宝展のガイドブックの表紙を堂々と飾ったのもこの銅宝等です。

現在は玉川近代美術館に保管され,春と秋の2回しか一般公開されません。

そこで町の宝物をもっと多くに皆さんに気軽に見っていただきたいと、木工クラブの皆さんが去年レプリカ造りにとりかかり、夏には5つのパーツが図面通りに出来上がり組み立てられました。

白木の作品に塗料を塗り立派なケースに収められ、この度会員の皆さんの念願だった市役所に送られたのです。

近藤会長は、一人でも多くの方に存在を知っていただいて、玉川町の活性化になればと抱負を語られました。

又、菅今治市長も、毎朝奈良原山を見ながら朝食をとるのが習慣になっていて、親近感のある玉川町の文化的レベルの高さを大いに評価してくださいました。

そして、今年開催のしまのわ2014は、島だけでなく広く今治市の各地域が盛り上がることを期待し、このレプリカがその一助になることと思いますと挨拶されました。

この日は多くの報道機関も駆けつけており注目度の高さを表していました。

これは去年8月に白木のパーツができた時の写真です。

寸分たがわず完成したのは、なんと言っても会員の奈良原神社の馬越さんによる綿密な図面があればこその作業だったそうです。

尚、このレプリカは1か月は、市役所ロビー、2月はグリーンピア玉川、3月はせせらぎ交流館へと移動して多くの皆さんにご覧いただけるようになっています。