ワラシシ解体 « 玉川ブログ

ワラシシ解体

1月8日(木曜日)玉川町の観光大使として大活躍をしてくれたワラシシ親子の解体が行われました。

当初は11月のツール・ド・玉川までの予定でしたが、あれよあれよと言う間に人気者になり、予定を大幅に延長し、お正月で帰省した方々にも見てもらえました。

しかし約4か月、雨風に耐え先日は雪もかぶり、凛々しかった立ち姿も疲れが見られるようになり、惜しまれながらの本日の解体となりました。

この間、神子の森の方たちの数度の手直しが入っている事にも頭が下がります。

本日は、宮司さんの竹ノ内さんにより、感謝の神事がまことに厳かに、丁寧に執り行われました。

そのあと、いよいよ解体です。

鈍川各地域の自治会長さんはじめ、玉川支所、社会福祉協機会、玉川近代美術館、NPO法人玉川サイコーの人達に加え、町内外からもボランティアの皆さんが駆けつけて下さり、賑やかに作業が始まりました。

ハサミや鎌などを使ってどんどん藁のこもが取り外され昼までに親子ははだかんぼになりました。

親ワラシシには立派な木組みが使われクギも沢山打っています。

この田圃は4月には田植えが行われるので、金物が田んぼに落ちないようブルーシートを敷いて、注意深く作業を進めました。

本日決まったことですが、ウリ坊は神子の森と鈍川温泉の足湯でのんびりとすることになり、運ばれていきました。

さて、次は11日のトンドさんの用意です。

孟宗竹で5mのやぐらを組み先ほど外した藁のこもを結び付けていきます。

これが大変で、紐が短いとか長いとか、足場が悪いとか、骨組みの竹が外れたり、藁のこもがそろわなかったり・・・。おまけに足元は大変なぬかりようで、誰の靴も長靴もズボンの裾も泥んこです。

しかし、目の前のおおきな山をみんなが協力して踏破する事が、こんなにも気持ちのいいものかと誰もが感じながらの作業だったと思います。

出来上がったトンドさんの前で記念撮影したのは、予定を大幅に超過し、5時のミュージックサイレンが鳴り響いた時でした。

地域の財産は、地域の為に骨身をを惜しまず、力と技と知恵をかしてくださるこの人たちなのだと、つくづく感じた一日でした。