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「やさしい環境科学」生涯学習講座に参加して

2月7日、「やさしい環境科学」と題しての生涯学習講座が玉川公民館で開催されました。
講師は今治市役所環境衛生部次長の高橋功一さんです。

昭和40年代の環境汚染と言えば、四日市喘息とか、川之江のヘドロなど、町の工場が住民の健康をおびやかすというものでした。しかし現在は、オゾン層の破壊など地球規模の汚染が問題になり、私達一人一人が加害者でありまた、被害者でもあります。
環境科学から想像すると、とても難しいお話のようですが、分かり易く耳なじみのある 酸性、アルカリ性の話から始まりました。
私達の生活に欠かすことの出来ない水道水はPH(ペーハー)であらわすと5.8~8.7の範囲でそのPHは0から14までの数で表します。
7を中性として数が小さければ酸性、大きければアルカリ性です。
なんだか苦手だった理科の時間がよみがえって来た感じです。が、ここだけは覚えて帰ってくださいと念を押されました。
食品を大きく分ければ、肉、魚などの動物性のものは酸性、野菜や果物など植物性のものがアルカリ性にわけられます。どちらが体にいいかはすべてをバランスよく摂ることで解決します。

ここで梅干は酸性、アルカリ性どちらでしょうの問題です。
すっぱいから酸性と思いますよね。実際機械で測定するとPHは3.4の酸性でした。
ところが、梅干を500度の熱で焼くと灰になり、その灰を水に溶かして測るとなんと10.7の超アルカリ性なんです。
灰になった梅で実験してみせてくださいました。
このように酸?アルカリ?と迷ったときは、燃やして灰が取れるものがアルカリ性、そうでないのは酸性という考え方をすればいいみたいです。

もう一つ実験です。
誰でも聞いたことのある、コーラを飲むと骨がとける?です。
先ず、用意されたリトマス試験紙で口の中すなわち、唾液がアルカリ性であることを確認します。
次にコーラを一口飲み、少し間をおいてもう一度リトマス試験紙で調べます。
コーラ自体のPHは2.5と極端な酸性です。ところが結果は赤いリトマス紙は青くなってアルカリ性になっています。
つまり、唾液で中和されてアルカリ性になったということです。
これが緩衝性(かんしょうせい)と言ってPHをほぼ一定に保つ作用のことです。
コーラを飲んでも中和されているので骨は溶けないが正解です。
ただし、やっぱり飲みすぎには気をつけたほうがいいでしょう。

又、酸性雨も誰もが知ってる環境や人体に良くないものです。
酸は金属を溶かします。
銅像が溶けたり、コンクリートノの中に使われている鉄筋が腐ったりするのも酸性雨のせいです。
植物はアルカリ性ですから酸は嫌いです。当然野菜が育たなかったり、大きく言えば、森も育ちません。
こうしてどんどん自然が破壊されていくのです。

今中国からの汚染された大気が飛来してくることが心配されています。
昭和40年代の日本と同じように、酸性物質が多く含まれた工場からの煙、車からの排気ガス、家庭での暖房用に使用している 品質の悪い石炭からの俳ガスなどが交じり合って風に乗ってくる訳です。
今治は、大気汚染を懸念するような工場がないので、問題となっている汚染度を測定する機械がありません。
マスクなどをして予防するしか方法がないそうです。

もう一つ、なるほどと思ったのは胃潰瘍の話でした。
胃酸は粘膜を溶かしてしまうほど強いので胃の内側は薄い油膜でコーティングされています。
ところがストレス等でこの膜に傷が出来たり、剥がれたりすると強力な酸で粘膜が溶かされてしまい潰瘍になると言うのです。 納得でした。

実験あり、クイズ形式あり又珍しい専門の器具を使っての講座は学習生の皆さんの熱気に溢れた2時間でした。
最後に講師の高橋さんは、私達一人一人が大きな意味の地球規模で物事を考えて判断することが大事と締めくくられました。
今がよければ良いのではなく、子供や孫・・・・末代までも豊かな地球を残すことが私達の指名であると認識した環境科学でした。

玉川湖畔の里・しし鍋まつり

2月3日(日)、「玉川湖畔の里にて、毎年恒例の「玉川湖畔の里・しし鍋まつり」が開催されました。

日頃の感謝をこめて、いのしし鍋が無料でふるまわれます。
当日は、今治市長選挙・今治市市議会議員選挙と重なりました。
朝から次々とお客様がやってきて、あったまりました。
お餅は有料ですが、炭火で焼いてくれます。
「にくたらしいねぇ。肉がいっぱい入ってしもた~~」などと湖畔の里の名物おじさんがみんなを笑わせます。   

ふうふうしながら、みんなの笑顔がはじけます。
今では、この時期楽しみにしてくださり松山や西条からも来てくださる方もいらっしゃいます。
玉川湖畔の里の施設は地元の人たちの生きがいの場でもあります。

都市と農村のふれあいの場でもあり、いろいろな役割を持っています。

人が集える場がある。こうした場があることは、地域にとって、とても大切なことです。人の集まる場所には、さらに人が集まります。
人が集まるということは、地域に魅力があるということですね。ここの魅力は自然と人でしょうか。

昔この施設が出来るときに、「人に来てもらうことが活性化なのか」と議論されたことがありました。人それぞれ考え方があるでしょう。
しかし、 人が動き、人が集まるということは、 あらゆるものごとの活力そのものです。
多くの方々が町に来てくれること、それが地域の人の活力も生んでいる気がします。

今日は節分。そして明日は立春。
玉川ダムの湖畔の春は、それはそれは美しいんですよ。
水のあるところには、人や文化が集まります。四季折々の自然を楽しむことができる玉川湖畔の里です。

 

第5回玉川福祉センターまつり

2月2日(土)、9時30分スタートで、第5回玉川福祉センターまつりが、福祉センターにて開催されました。
玉川中学校の吹奏楽部の皆さんの演奏が会場に鳴り響きます。

今治市社会福祉協議会の片上会長さん、玉川支部運営委員長村上さんのご挨拶があり、オープニングのテープカット。

開始と同時に、玉川ボランティアネットワーク協議会の「エコ市場」は人でいっぱい!! 外では、鈍川のふれあい茶屋さんの猪丼や満天焼、TVの「玉川うどん」。
この「玉川うどん」は、玉川にいろいろな民話が伝わることから、それにちなんだおうどんを作り、今年から「玉川うどん」と命名して広めていこうと新発売!!
玉川には、「ふれあい・いきいきサロン」が各地にあります。
閉じこもり勝ちの生活から、交流をとおして、生きがいを感じられる生活へというのが、サロンの目的です。
まつりの時には、サロンごとに赤飯やお寿司、炊き込みごはんなどを早朝から作り販売します。サロンによっては、4時起きで頑張ったところもあるそう!!すごいですね。
そのかいあって、あっという間に完売です。

2階では、踊りの発表や玉中生の吹奏楽の演奏や文化芸能部門の発表がありました。九和保育所の子ども達のおどりや、 バリィさんの折り紙や、玉川ふるさとカルタとり大会・・・まだまだ続きます。
こちらは、ふるさとカルタとり大会。

大いに盛り上がります。

おななしクラブ玉手箱の玉川の民話紙芝居や、読み語りもありました。 お隣の大西からは、やよりの皆さんも来てくださいました。
外では、子ども達が白バイや消防車に乗せてもらったり、楽しいイベントがありました。3時の終了まで、にぎやかな声が聞こえた玉川福祉センターまつりでした。

落合博満 文化講演会


1月29日(火)午後7時よりグリーンピア玉川の大ホールにて、今治市・今治市教育委員会主催、南海放送(株)協力で、「落合博満文化講演会」が開催されました。

「オレ流野球の真実、人の育て方・生き方とは!」と題して、野球で培った人との関わり方、落合流人生哲学についてのお話がありました。

グリーンピア玉川の800席は満員で、さすがに男性の方が多かったように思います。
先ず市の教育長の高橋さんが市長の祝辞の代読をされました。
そしていよいよ講演の始まりです。
天才の人生は高校時代のイジメの話からスタートでした。

1年の時からレギュラーだった為にイジメにあい、3年間進級すれすれの登校日数。
弁当を持って家を出て、行った先は映画館でこの時期に1000本の映画を見たそうです。

体罰もイジメもタイプは2つ。
やられたからやるか、やられて辛かったからやらないか。
落合氏は後者で、監督時代も選手に対して手をあげるどころか、一度も責めることもしなかったそうです。
そして、8年間の監督時代に4回しか優勝できなかったのは、すべて選手を使いこなせなかったオレの責任ですとキッパリとおっしゃいました。

会場には現役の野球選手もいて、ピッチングやバッターはこうするべきだと、上着をとってジェスチャーを交えてのアドバイスで彼らの一生の思い出になったことでしょう。

監督は常に、選手の体調やメンタルな面には神経を使い、顔色一つで選手の状態がわかったと言います。

それがお互いの信頼関係を構築し成績につながっていったことは、スポーツの世界に限らず、どの業界でも当てはまることだと思いました。

又、聴衆と言うのは、成功した華々しい話より失敗してくじけたときに、どのようにして這い上がったかを聞きたいものですとおっしゃいました。
うまくいったときは、人様がちゃんと評価してくださる。

また、奥様とのショッピングの話もありました。
どんなに長い時間でもちゃんとお買い物には付き合って、洋服の試着につきあうそうです。
年上の奥様には、明るくてきれいな色の洋服を着て若々しくいて欲しいそうです。もう歳だからって暗い色は選びません!と。
会場の男性たちは、どのように感じたでしょうか(笑)

選手時代も監督時代も今も、いいことも悪いこともすべて自分から出たことだと思えば、人生ケセラセラですと締めくくって講演は終了しました。

最後に、地域教育課の渡部さんからお礼の花束を。会場は熱い拍手に包まれました。

こういう著名な方をお呼びしてお話を聞くことができる文化講演会は、ずっと玉川の地で続けられています。1年に1度地元の人も楽しみにしています。どんな講師の方をお呼びするかも、住民の意見が取り入れられています。「来年は誰じゃろ?」の「あの人の話はよかった・・・」など、よく話題にもなります。これから先もずっと続いてほしい文化講演会です。

今治市手をつなぐ育成会50周年記念大会

1月27日(日)「今治市手をつなぐ育成会50周年記念大会」が、グリーンピア玉川にて開催されました。
開場には、バリィさんとみきゃんも登場!!
午後から、書道家金澤翔子さんの書の実演と翔子さんのお母さま・金澤泰子氏の講演会が開催されました。
会場いっぱいのお客さんでした。
まず翔子さんの揮毫からスタートです。一挙手一投足を見逃すまいと会場は水を打った様に静まりかえっていました。

お母様の補助で「飛翔」の二文字をみごとに書き上げ大きな拍手が湧き上がります。

次はお母様の泰子氏の講演です。
終始翔子さんのピュアな感性を褒め称え、彼女だから書くことができたと何度も繰り返しました。
書はテクニックや美意識の問題では無く、たましいのあり様だとも。
知的な障がいゆえに、私たちにはどうしても到達出来ない汚れのない精神が、無心の魂が、天と繋がったとき、書の神様が天から降りて来たと感じるのだそうです。
今までのご苦労の全てはわかりませんが、我が子の才能に気づきそれを開花させようと寄り添ってきたお母さまの姿に感銘を受けました。会場いっぱいの参加者も、皆さん聞き入っていました。

第二部は、ふれあいトークタイムでした。
「翔子さんは、ダンスが好きなんですよね」の質問、にモーニング娘のダンスでこたえてくれました。
思わず手拍子が会場いっぱいに鳴り響きます。
又、「お互いが理解出来なくて、バトルになったことは?」には、「一度もありません」の答え。「だって、どんな時でも、翔子は全然悪くないんです。自然体なんですから。」
翔子さんへの質問は彼女が答えて、お母様が少し補足されました。最後に翔子さんから、書籍の紹介もありました。

会場には、市内外からたくさんの人が集まり、寒さの厳しい1日でしたが、とても心があたたまりました。
手をつなぐ育成会さんも50年がくるのですね。
障がいのあるなしにかかわらず、みんなが支え合って暮らせる町であってほしいですね。これからも共に頑張りましょう。
(写真がフラッシュを控えたために鮮明に撮れていません。なお、子どもの顔はわざとぼかしをかけています。)