13 « 11月 « 2012 « 玉川ブログ

亥の子さん


玉川には「亥の子」(ごうりんさん)という行事が残っています。
旧暦の10月の最初の亥の日にごうりんさん(いのこ石)をつきます。

昔、イノシシやモグラが田畑を荒らして困っていたことから、石で土をついて固めたことが最初だと言われています。

ごうりんさんは、田の神、男子の神としてまつられており、その年に男の子が生まれた家が宿となって子供たちが集まり、豊作と子孫繁栄をお願する行事です。
写真は11月10日(土曜日)の高野での亥の子の様子です。


去年のお宿がごうりんさんを預かっているのでそこに集合します。
そして1軒づつついてまわります。ちなみに高野の集落は約60軒ほどあります。
本来は、子供の生まれた家が今年のお宿になりますが、今年はお宿をしてくれるところ(子供の生まれた家)がないので、子供たちは最後は集会所に集まりお菓子などの接待を受けます。

12月8日に2回目をついてまわり、9日には1軒づつに配りものをして回ります。
他の地域では、亥の日でなく、土曜日や日曜日に変更して続けているところもあります。
また、昔は女の子は参加できませんでしたが、子どもが少なくなって女の子もついているところもあります。
今も昔も子供たちにとっては楽しい行事です。
「玉川ねっと」では、これから先、亥の子さんをつきながら、歌う唄も集めていきたいと思っています。
ぜひ、ご協力をお願いします。