古代米稲刈り
玉川町鈍川に移住する人達が、春に1本づつ手で植えた古代米がイノシシの被害にもあわず、立派に実り、収穫を迎えています。
今日10月29日には徳永さん夫妻の田んぼにお手伝いの仲間が集まり、鎌での稲刈りが楽しそうに行われていました。
完全無農薬を目指しているので消毒しない代わりに草取りは何度もして大変だったそうです。
しかし、耕していない田んぼに1本づつ植えた稲は見事に分けつ(株が増えること)し25.6本まで増えています。
古代米の特徴は米でも麦のようにノギ(籾の先の長い針のようなもの)がついているそうで、近くで見るとよくわかります。
又、黒米は、見た目はそうでもないのですが、もみ殻を取り除くと真っ黒なお米が出てきました。
こうして刈り取った稲は稲木でしっかり乾燥させ、万力と言う昔ながらの足ふみ機械で脱穀、唐箕(とうみ)で選別とあくまでも手作業にこだわってお米になっていくそうです。
時間に追われた生活が当たり前になっている現代、この里山だけは昭和の30年代にタイムスリップしたような時間がゆっくりと過ぎていました。
地域で暮らす豊かさを、教えてくれるような時間と風景でした。
2013年10月29日| Category:四季の徒然