「一生のかま」鴨部小学校の活動 « 玉川ブログ

「一生のかま」鴨部小学校の活動

11月22日鴨部小学校で竹炭づくりをするというお話を聞いて、見学させていただきました。
「鴨部タイム」という授業の一環で、毎年5年生が挑戦して、3学期に「鴨部大好き集会」で発表します。
5年生17名が源流の3名の方たちの指導で炭焼きの開始です。

「一生のかま」は、10年ほど前、当時の校長先生でいらっしゃった越智先生が「地域づくりグループ 源流」の活動で竹炭づくりに参加され、学校でも是非取り組みたいとPTAの皆さんに呼びかけて完成した窯で、名前は児童の越智修平さんの命名です。
以来、毎年5年生が竹炭づくりに挑戦しています。


学校の側の竹藪から切り出した竹をみんなで割るところからスタート。女の子も「エイヤー!」と元気よく割っていきます。

窯のそばの大銀杏もメタセコイヤも毎年煙にいぶされながら子供たちを見下ろしています。
みんなで割った竹は、丁寧にすきまのないように窯に詰めていきます。

丁寧に丁寧に詰めて・・・・・

 

 

いっぱいになったら、鉄のふたをかぶせます。
ここからが大変、粘土質の土に水を加えて混ぜ、四角く囲った窯の前をその土でふさいでいきます。

みんな泥んこになりながら、スコップで何回も何回も重たい土を運びます。

これが、ほんとうに重労働。一生懸命です。
焚口を残し土でふさいだら、薪を入れていよいよ火をつけます。

煙突からも煙が出だします。

こうして2時間くらい火が完全に燃えるのを確認して、最後に小さな空気穴もふさいで今日の作業は終わりです。
これから明日のお昼頃まで窯は完全に密封され竹は蒸し焼きにされます。


この時の窯の温度が90~130℃くらいになると煙突の一部に明けた穴から竹酢液が垂れ始め、それをパイプを通してバケツにためていました。
夜の火の番は、「地域づくりグループ 源流」の方が見て下さるそうです。
数日後、土を取り除いて3~4日温度が下がるのを待って、子どもたちと一緒に取り出すそうです。それでやっと完成!

その時は又行ってみたいと思っています。
鴨部小の子供たちに聞いたら、今教室の前の廊下で、去年の5年生が作った竹炭で抗菌や消臭実験をしているそうです。
パンにカビが生えにくいか、水に竹炭を入れて浄化できるか、又ご飯を炊くときに釜に入れるとおいしいのは、実験済みとのことでした。
年度によって移動のある先生方だけでは、この自然を利用した竹炭、竹酢づくりを子供たちに教えることは不可能でしょう。
しかし、「地域づくりグループ 源流」の皆さんからの、材料の提供、出前指導があってこそこの体験学習が続いている、まさしく地域が子供を育てているお手本だと思います。
1年生から4年生の児童も「5年生になったら炭焼きができるんだ」と楽しみにしています。
竹炭づくりは、鴨部小の外せない行事になっています。
この様子は、私たちの他にも今治CATVさんも取材に来ていて、12月22日PM6:00から30分間、玉川の紹介番組で放映されるそうです。ぜひ、ご覧ください。