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6月2012

山本真知子さんを訪ねて

6月21日、梅雨の季節に三反地にお住まいの山本真知子さんを取材させていただきました。

玉川で染めものといえば、山本さんです。特に藍染めで有名です。

山本さんは、いろいろな資料を用意してくださり、私たちを迎えてくださいました。

草木染めもたくさんなさっています。

「染めはね、こちらが こう染めてやろうなんて思うと、思ったようには染まらないのよ。
草木がもつ、自然の色をなるべくそのまま引き出すようにと思っていると、人にはとうてい出せないような素晴らしい色が出るの。」

そんなお話を聞かせてくださいました。

また、また結婚して出産を控えた時に、お姑さんから「赤い色と黄色のうぶ着を用意しなさい」と言われて意味がわからなかったのだそうです。
染めを30年していて、その意味がわかったと。

赤い色に染めるには紅花を、黄色に染めるには山桃で・・・。藍染めもだけれど、いずれも皮膚やからだを守ってくれる自然の作用がある染めの色だったと。
姑さんは、それをずっと言い伝えで聞いてきてたわけ。
染めというと、今は趣味や遊びみたいに思われるけど、人の暮らしに結びついていたのよね。それを多くの人にわかってほしいわ。

だから、玉川の地で藍もたくさん育てた。

「市内や朝倉で教室をしたり、展示会をしたりしているけれど、本当を言うと、地元玉川でそういうことができれば・・・と思う。自分の思いや技術を誰かが引き継いでくれないかなと思ってきました・・・」

山本さんの想像力は、玉川ダムの桜や、山の緑、地元の自然を心から美しいと感じるときに、広がっていくのだそうだ。

「藍が、七色に染まった時には、わくわくしたわよ・・・」
山本さんは、「自分の夢を咲かせたいわ!」と目を輝かせながら話してくださった。

作品もたくさん見せていただいた。

今日もまた、おひとり。町の力を引き出してくれる人に出会った。
この様子は、編集されて「この人に聞く」のコーナーに掲載予定です。お楽しみに!

コミュニティデザインの達人に聞く

今治市の中心市街地再生協議会 みなと部会(ICPC)主催の「山崎 亮 後援会」に行ってきました。

山崎氏の肩書は「コミュニティデザイナー」。聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
「コミュニティデザイン」とは、若干無理があるけれど、ひとことで言うと、人と人とをつなぐこと。その仕組みを作ること。

もっと簡単に言うと、町へどう人が集まるしかけを作るか。仲間づくりと仕組みづくりを一緒にしながら、自分たちが住みよい町をつくること。

「それなら、玉川でもやっとるがね。」と思われるかも知れない。
この「玉川ねっと」も、その仕組みづくりの一端を担っている。

玉川らしく。より住みやすく。
学びの多い会でした。

映画「うまれる」上映会

自分たちが生まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、人とのつながり、そして"生きる”ことを考えるドキュメンタリー映画「うまれる」が今治市の中央住民センターであり行ってきました。

玉川でもいつか機会を作って上映できればいいなぁと思いました。

特に玉川の子どもたちや若い人たちに観てほしい映画でした。皆さんどこかで出会うきっかけがあれば、是非。

映画「うまれる」ホームページは、こちらです→ http://umareru.jp/

麦わら細工

7月8日(日)に予定されている「夏のおはなし玉手箱」。

毎年グリーンピア玉川で 1部は子どもたちとおはなしを楽しみ、2部は本物にふれたり、遊んだりしています。

毎年第2部で何をするか頭を悩ませるのですが、今年は安井支所長さんのアイデアをいただき、麦わら細工に挑戦してみることにしました。

子どもたちに教える前にまずは自分たちで上手に作れるように練習です。
「馬」を作るつもりが、「犬」?「ねこ?」なにこれ~?みたいになりまして、大笑いの中準備をしております。

そして途中、肝心の麦わらが調達できるかの問題勃発(笑)

子どもたちのためなら!とひと肌脱いでくださる方が現われて無事調達できました!

麦わら細工と共に玉川のお手玉愛好会の皆さんのお手玉遊びもありますよ。ぜひ、おでかけくださいね。

「夏のおはなし玉手箱」
とき 平成24年7月8日(日)9:30開場 10:00開演 正午終了予定
場所 グリーンピア玉川(今治市玉川町摺木)
入場 無料
問合先 今治市役所玉川支所 地域教育課 まで
(詳しい内容は近々チラシができ次第町内の保育所・小学校他へ配布します)

手打ちうどん体験(日の出保育所)

6月6日(水)、町内にある日の出保育所で、保育参観*給食参観がありました。
手打ちうどん体験と、「おはなしクラブ玉手箱」さんの読み語りです。
朝、みんなで、うどん玉踏みからスタート。
熟成タイムをおいて、麺打ちです。

麺棒でのばして、トントントン♪と、麺切りします。
ひとりひとりが、丁寧に教えてもらって切っていきました。

美味しくゆで上がる間に、「おはなし玉手箱」の読み語りです。

子どもたちも、おひざにだっこで、熱心に聞いてくれます。
いくつかのお話のなかには、玉川の民話紙芝居も!!
玉川の子どもたちには、地元に伝わる話も知ってほしいです。
「玉川ねっと」のホームページにも掲載されている「神さんの投げた石」や、保育所の近くの「中村の弘法だぬき」の2作をしました。

その後、保育士さんとみんなでふれあいあそび。私たちも一緒に日頃の運動不足を解消させてもらいました。
そのうち、おうどんがゆで上がりました。

おうどんの上には、あげ、わかめ、すまき、天ぷら、ねぎ・・・と、子供たちが係をきめていろいろとトッピング。文字通り「うどんアラカルト」です。
先月掘ったたけのこを使って、調理師さんが「たけのこご飯」を炊いてくれていました。

自分たちが打った手打ちうどんと、たけのこご飯です。

子どもたちと保育士さん、保護者の方、皆さん和気あいあいと昼ごはんです。
「おはなしクラブ玉手箱」のメンバーも、ご相伴にあずかっているみたいですよ。

この日の出保育所は、食育にもとても熱心です。
所長さんにお話をお聞きすると、所長さんが玉川へいらっしゃったときに、地元にとけこんで、その土地の人と仲良くなるには、まず「食」からと考えられたのだそうです。
保育所の近所の農家さんから分けてもらった野菜の苗なども、保育所の畑で元気よく育っていました。

壁にはこんな新聞も。

子どもたちの笑顔と歓声が響く保育所で楽しいひとときでした。
折しも、子ども・子育て新システムが論議されていますが、子どもは地域の宝です。
いろいろな立場から子どもとかかわり、どの子どもも平等に健やかな育ちが保障される世の中であってほしいですね。