9月 « 2012 « 玉川ブログ

9月2012

美術トーク「絵画は難しくない!」

9月22日(土)に今治市立玉川近代美術館の蔵品展Ⅱにちなんで、特別企画 MAYA MAXXさんの美術トーク「絵画は難しくない!」が開催されました。

MAYA MAXX さんは今治市波方町出身の画家です。
MAYAさんのお話によると、27歳の時に京都の「やよい画廊」で出会った有本俊夫の絵に感化され独学で絵を描き始め、 自分だけに見えたこと、聞こえたことをひたすら描き続けているのだそうです。

今回、そんなMAYAさんが、難しくない絵画鑑賞のポイントもとてもわかりやすくお話してくださいました。

MAYAさんのお話で、印象的だったことをご紹介します。

各フロアーに入って一番先に目に留まった絵からのオーラと言うかエネルギーを感じること。 その絵に近づいて見ると、それは確かにいい絵のはずです。

絵画鑑賞は絵を見ながら自分自身を見るもので、その絵を今から後に、1年後、5年後、10年後に見てください。 初めて見た時と、感じ方は違うはずです。
美術館もフロアーも絵が置かれている環境はなんら変わっていないのに、感じ方が違うのは、あなたが変わったからなんです。

この自分自身が変わっていることに気づかせてくれるのが 絵画鑑賞なんですよ!!

なんて分りやすいんでしょう!!

そして好き嫌いはあっても美術年鑑に載ってるような画家はやっぱり超一流な画家で、 絵画にも流行があり進化していくが、そういう絵は現に何年たっても残っている。

又、天才と言われる人たちの絵は、必ずと言っていいくらい画面の下部に余白がある。
天才の精神は不安定で、少しでも神に近づきたい思いがあるので、上部が詰まっているとおっしゃる。
現にサルバトール・ダリの「トランプ賭博気質」も松山出身の小茂田守介の「カレイ」も絵が上部に寄っている。これまたわかりやすい。

美術館を出るときには、この中で1枚あげると言われたらどれにしようか?
なんて想像するのも楽しいでしょう。思うのは自由ですからね~!のジョークに会場は和やかな雰囲気に。

このような解説を時々今治弁を交えながら、とても親しみの湧く口調で話してくださいました。

最後にMAYAさんは、この世で一番好きなのは、絵!! 
絵を描くことで生活ができている・・・今はとてもHAPPYと笑顔で締めくくられました。

終わってみれば、あっと言う間の1時間でした。 天才の絵を確かめたい方は玉川近代美術館へ是非お出かけ下さい。

(今回は特別にフラッシュ禁止で写真撮影が認められています。通常は写真撮影は禁止ですのでご注意ください。)

地域づくり人養成講座で民話紙芝居

9月21日(金)にえひめ地域政策研究センター主催の「地域づくり人養成講座」が玉川を会場に開催されました。

午前中は、玉川町龍岡上の「森のともだち農園」で自然体験をした後、玉川の地域活性化で開発した「いのししコロッケ」や「さくら味噌あんパン」などふるさと料理を和気あいあいと食べました。

午後からは、中村集会所にて、ワークショップ。

ここで、私たち玉活(玉川地域活性化推進協議会の略)のメンバーが、玉川の民話の紙芝居を上映しました。

「犬塚池」のお話と

http://www.tamagawa-net.jp/kamisibai/inuzukaike.html

「白椿と黄金」というお話です。

この講座は、愛媛県下で町づくりに取り組んでいる方々が受講されており、皆さん興味深く聞いてくださいました。

夜は、地元のお店で、玉川で地域づくりしているメンバー有志との交流会もあり、町づくりへの思いを語り合いました。
いいお天気の秋の1日。みなさんの熱い思いを感じました。

彼岸の風景

19日はお彼岸の入りです。

暑さ寒さも彼岸までとはよくいったもので、日中の暑さもいつの間にか消え去り、涼しくなりました。

龍岡や鈍川では、明け方や夜間は少し肌寒いくらいです。

さて、ここ鈍川では彼岸花が咲き始めました。

これから畦道が真っ赤っかになります。

ススキの穂も見ることができるようになりました。
秋ですね。

玉川の歳時記

「たのもさん」は、「八朔」8月1日のことです。

稲作の労働もひととおり終わってほっと一息入れ、秋の豊作を願う季節。
それにちなんだ行事として行うところが多いです。
前日に込めだんごを作って一家団欒してたのも人形や動物、果物を作り、盆の上に並べてまつるのが一般的です。

高野地区では、餅米をひいた粉をねって、それを蒸し、色粉を入れていろいろな色のものを作ります。
それを使って色とりどりに人形を作り、旗を持たせたり、踊ったり、いろいろな格好の人形を作ります。
大きく作った人形や花を中心として、人形で和を描くように並べて神様にお供えしておきます。

そして、9月1日の1日おいて、2日に神様からおろして、昔は焼いて食べていました。
しかし、今は焼いて食べる家は少なくなりました。

このたのもさん、小さいものでは豊作は望めないといわれています。

今年は鍋地地区でも、三世代交流をかねて子ども達と作りました(写真)。

  

地域に伝わる昔からの行事を伝承できればと思います。

今、「玉川ねっと」では、こうした町の歳時記を集めています。
今のところ、下記の一覧表のとおりいろいろな行事が集まっています。
 
http://www.tamagawa-net.jp/saijiki/saijiki.html
  
これらひとつひとつについて、詳しく調べ残していきたいと思っています。
まだまだ収集できていないところや、行事が多いです。ぜひ、皆様方からの情報を事務局までいただければと思います。

玉川中学校 大運動会

9月16日(日)、玉川中学校の運動会が開催されました。

台風の接近で心配したお天気もなんとかもち、かつ前日の雨で砂埃もなくて、時おり吹く風は気持ちよく絶好の運動会日和となりました。

小学生の招待種目にリレーがあり九和、鴨部からそれぞれ2チームが一生懸命走って、歓声を受けていました。

小学生たちも将来通うことになる中学校の運動会に参加できて楽しそうでした。

午前中の締めは全校行進。そして組み体操。

これは、とても歴史があり、玉中運動会の恒例のプログラムです。最後に女子の輪の中で男子が玉の字を表現しました。

楽しいお弁当の後は学校をあげて取り組んでいる、郷土芸能の披露です。

女子は鮮やかな衣装で、竜岡万歳をみごとに踊ってくれました。

男子は獅子舞です。リズミカルな太鼓に合わせて、重たい獅子頭をうまく操り、観客を楽しませてくれました。
祭りでも地域によっては獅子舞の出ないところもあるので大きな拍手でした。
若い人たちに、確実に郷土芸能が受け継がれているのを確認し嬉しくなったのは私だけではないと思います。

運動会の花形はなんといってもリレー。部活対抗リレーも大いにに盛り上がっていました。

町内の人たちにも応援されて、町でひとつの中学校の運動会は無事に終了しました。
玉中生のみなさん、おつかれさま~!