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バードウォッチング

1月19日(土)バードウォッチングを開催しました。
前日の積雪で場所が鈍川森林館周辺から玉川総合公園に変更になりました。

いいお天気に恵まれ、午前の部は19.名。午後の部は13名の参加がありました。
講師は山本貴仁先生で、玉川出身、日本野鳥の会愛媛の会をなさっています。
愛媛には300種の野鳥がいて、その内100~200種が玉川にいるそうです。
いかに玉川が自然に恵まれているかの証でなんだか嬉しくなりました。
鳥の観察は、午後よりはやはり午前中の方がよく観ることができたようです。
うぐいす、ノスリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ウソ、コゲラ、シロハラ、アオジ等・・・これらは実際に観た鳥です。
参加された磯野さんがコゲラの写真を撮られていましたが、なかなか簡単には撮らせてくれませんね。

ノスリは、夏はもっと北の方にいて玉川には冬にやってくる冬鳥です。
トンビの仲間で高いところを旋回しながら獲物を狙っている姿は、とても優雅に見えました。
うぐいすは、うぐいす餅から想像する緑色ではなく茶色です。

今日は、チッチ、チャッチャと鳴いていました。
ホーホケキョと鳴くのは春先にだけ雌を求めて雄が鳴くそうです。
そして雄のウグイスは子育ては一切しなく、次から次とメスを求め夏になってもホーホケキョと鳴いてる雄は、7回くらい雌を求めているそうでみんな大笑いでした。又、縄張りを知らせている時はケキョケキョと鳴くそうですよ。
ジョウビタキは遥か彼方のシベリアから飛んでくる冬鳥で、ジョウは白髪のおじいさんの意味があり、頭が銀色でまさしく白髪のおじいさん風です。
今日は運よくその雄を見ることが出来ました。
又お馴染みのモズも「私可愛いいでしょう!」と言わんばかりに木のてっぺんで長い間目をキョロキョロ、首を左右に振って愛嬌をふりまきました。
先生ご持参の立派な望遠鏡でしっかりと観察できました。
山本先生はさすが自然の達人だけあって、土、木、草、木の実、どれもぜーんぶ熟知されていて、鳥以外の事も沢山教えてくださいました。
土を掘り起こしてるのはイノシシで、土の色や崩れ方で通った時間を推測するのがアニマルトラッキングだと教えてくださいました。

まんりょうの実が小さくてかわいいのは小鳥のくちばしのサイズに合ってるそうです。
かしわの葉は枯れてもしっかりと木に付いていて、春、新芽が芽吹くのを見届けてから、落葉するそうです。
それが縁起がいいところから、端午の節句の柏餅の葉として使われるそうです。
又、木の幹から木屑がこぼれて穴が開いてるのは、かみきり虫の幼虫が中にいます。
と言う具合に、次から次となんでも教材になるのには、本当に感心しました。
空を仰いだり、はっぱをクンクンしたり、しゃがんで木の実を拾ったり、とにかく普段の生活ではしない体験をいっぱいさせてもらい、玉川の良さを再発見したひとときでした。皆次回のイベントでの再会を約束して帰路につきました。山本先生、参加くださった町内外の皆さん、ありがとうございました。