落合博満 文化講演会
1月29日(火)午後7時よりグリーンピア玉川の大ホールにて、今治市・今治市教育委員会主催、南海放送(株)協力で、「落合博満文化講演会」が開催されました。
「オレ流野球の真実、人の育て方・生き方とは!」と題して、野球で培った人との関わり方、落合流人生哲学についてのお話がありました。
グリーンピア玉川の800席は満員で、さすがに男性の方が多かったように思います。
先ず市の教育長の高橋さんが市長の祝辞の代読をされました。
そしていよいよ講演の始まりです。
天才の人生は高校時代のイジメの話からスタートでした。
1年の時からレギュラーだった為にイジメにあい、3年間進級すれすれの登校日数。
弁当を持って家を出て、行った先は映画館でこの時期に1000本の映画を見たそうです。
体罰もイジメもタイプは2つ。
やられたからやるか、やられて辛かったからやらないか。
落合氏は後者で、監督時代も選手に対して手をあげるどころか、一度も責めることもしなかったそうです。
そして、8年間の監督時代に4回しか優勝できなかったのは、すべて選手を使いこなせなかったオレの責任ですとキッパリとおっしゃいました。
会場には現役の野球選手もいて、ピッチングやバッターはこうするべきだと、上着をとってジェスチャーを交えてのアドバイスで彼らの一生の思い出になったことでしょう。
監督は常に、選手の体調やメンタルな面には神経を使い、顔色一つで選手の状態がわかったと言います。
それがお互いの信頼関係を構築し成績につながっていったことは、スポーツの世界に限らず、どの業界でも当てはまることだと思いました。
又、聴衆と言うのは、成功した華々しい話より失敗してくじけたときに、どのようにして這い上がったかを聞きたいものですとおっしゃいました。
うまくいったときは、人様がちゃんと評価してくださる。
また、奥様とのショッピングの話もありました。
どんなに長い時間でもちゃんとお買い物には付き合って、洋服の試着につきあうそうです。
年上の奥様には、明るくてきれいな色の洋服を着て若々しくいて欲しいそうです。もう歳だからって暗い色は選びません!と。
会場の男性たちは、どのように感じたでしょうか(笑)
選手時代も監督時代も今も、いいことも悪いこともすべて自分から出たことだと思えば、人生ケセラセラですと締めくくって講演は終了しました。
最後に、地域教育課の渡部さんからお礼の花束を。会場は熱い拍手に包まれました。
こういう著名な方をお呼びしてお話を聞くことができる文化講演会は、ずっと玉川の地で続けられています。1年に1度地元の人も楽しみにしています。どんな講師の方をお呼びするかも、住民の意見が取り入れられています。「来年は誰じゃろ?」の「あの人の話はよかった・・・」など、よく話題にもなります。これから先もずっと続いてほしい文化講演会です。
2013年1月29日| Category:玉川のニュース