神子森の田植え
6月15日(土曜日)やっと梅雨らしい雨が降り野山が生き返った中、神子森に移住が決まっている人たちが田植えをしました。
すでに畳表の工房開きを済ませている徳永さんの田にはイ草が植えられていました。
今日は、地元の越智さんの田を借り受けている松山の渡辺さんのたんぼの田植えです。
昨日からクワと手で田の草取り(機械で耕すことはしません)をして準備をしています。
種籾から育てた苗を、ご両親や移住が決まっている北野さん夫婦や従弟が手伝います。
越智さんが探してきた懐かしい田植えの道具を目印にし、鎌などを使ってあけた穴に苗を1本づつ植えていきます。
普通は3~4本植えますが1本でも十分株は増えて収穫はできるそうです。
不耕起農法(ふこうき)といって、土を機械を使って掘り起こさなくても、大地の恵みを十分受けているこの地では、小川にも田んぼの土ににもミネラルは一杯含まれていて、化学肥料などもなくてもそれだけで十分だそうです。
今日は黒米、神仁穂米(かにほ米は赤米)緑米、ハッピーヒルの名で知られる福岡米、松山三井を植えます。
植えた後は少しの水の管理と、大変なのは草取りらしいですが、その雑草も枯らして肥料になるそうです。
これを年々繰り返し、混じりけのない純粋な有機の種を子孫のために残していくことが使命だと言われます。
「土地さえあれば、機械も肥料もなくても農業はでき、安全なものを食べて子育てができるのは、ここ神子森しかない」がここに集まって来る若者たちの共通の思いだと感じました。
明日は徳永さんの田んぼも田植えです。
米やイ草、お茶の栽培も決まっていて、ますます神子森から目が離せません。