住民の力で地域を変える研修会
7月22日(月曜日)今治市総合福祉センターで「住民の力で地域を変える研修会」が開かれました。
一部は関西学院大学 人間福祉学部 学部長の牧里毎治(まきさと つねじ)先生のご講演、二部は事例発表で玉川町から鈍川の「ふれあい茶屋」が登場いたしました。
会場は地域で頑張っている各団体の方々で埋め尽くされました。
先ず一部は牧里先生のご講演です。
人間福祉学部とは、聞いたこともなく固い話と思いきや、都市も地方も抱えている問題は同じこだと大変わかりやすい言葉で始まりました。
高齢化が始まり、都会でも孤独死をする人の数がどんどん増えている。
都会に出ていくのもいいが、地域の文化やプライドを取り戻すことで、人は又そこに住みたいと思うようになる。
生まれたところで育ち、家庭を持ち、家族を養い、そこの土に帰るくらい幸せなことはない。
そんな地域を作るのは行政だけでも、想いを持ってる人たちだけでもできなくて、双方が知恵を出し合い活動計画をしっかり立てること。
活動に魂を入れるのは計画、計画に魂を入れるのは住民の皆さんで、資源に手を加えていくと地域の資産になり、見えない資産は人なのです。
つまり子供から大人まで地域の皆さんは大切な資産なのです。
サミットの仕掛け人と言われる先生のお話はとても説得力がありました。
玉川の住人でありながら「ふれあい茶屋」のいきさつを聞くのは初めてでした。
先ず平成20年にサロンとして地域の高齢者とコミュニケーションをとっていたのですが、それだけで本当に鈍川の皆さんのお役にたっているのか?
日用品を買うにも6km先のAコープしかないのは本当に不便で、もっと暮らしに密着した支援をしたいと思うようになっていました。
そして社会福祉協議会のアドバイスも受けながら旧JA鈍川支店をリフォームして「ふれあい茶屋」としてスタートするための準備が始まりました。
テーブルは旧小学校から、椅子は地元の方が切り株を加工してくれました。買ったもの大型の冷蔵庫くらい。
こうして、鈍川の人たちの思いがいっぱい詰まった「ふれあい茶屋」は平成21年10月にオープンしました。
いつも通ってくれたお父さんは「わしらのために作ってくれた所じゃけん、よそでは買わんぞ」と買いに来てくれました。
おかげさまで、各メディアで取り上げていただき今年3月1日号の広報の表紙に出していただいてからは、とても忙しくなっております。
以前のサロンも同じ場所で開くようになり、「ふれあいサロン」は2か月に1度多くの方で賑わっています。
15名のスタッフも体調が良くなかったり、高齢になったりで、申し訳ないですが夏休みをいただきたいと思います。
7月21日から8月21日までの1か月休ませてくださいと締めくくりました。
アドバイザーとしての牧里先生も、オープンした時の出資金の制度がとてもいいと言われました。
寄付だと他人事になるが、出資となると自分の事として考え行動するので長続きするというのです。
そして、宅配便の取り扱いをしていることが地域との密着度をさらにUPしていて、とても素晴らしいとも言われました。
このような素晴らしい取り組みをしている所があるのは、町民としてもとても誇りに思え、
スタッフだけでなく、地域の皆さんで支えている「ふれあい茶屋」の素晴らしさを再認識いたしました。
2013年7月22日| Category:玉川のニュース