大師堂は平成2年12月に再建されたもので、府中第57番札所である。
お祀りしているのは、大通知勝如来、弘法大師と聖観世音菩薩である。境内には隠れキリシタン石、五輪塔、
堂守の墓、近くに庄屋鳥生家の墓等が祀られている。
中でも、ユニークなのは、地蔵姿の堂守の墓に、教子達の名前が刻まれていることである。学校ができる前即ち
明治以前は堂守が寺小屋を開き、このような片田舎でも教育がなされていたことは興味深い。
この大師堂に祀られている大通智勝如来とは、あまり聞きなれない如来様であるが、仏教の開祖釈迦如来に仏法を語って聞
かせた、いわばお釈迦さんの先生で、沢山の仏様の中でも一番偉い仏様と言うことができる。
日本総慎守大山祇神社の本地仏(うらぶつさん)で、三島神社と関係が深い。江戸時代まではこのように神仏混淆が普通であ
った。
大師堂の石段の登り口左側にお地蔵さんが祀られており、毎年8月20日に盆踊をするそうです。
阿部秀雄氏にお聞きする。
青井 三郎